B-Strong と KAATSU バンドは脚での血流制限パターンが同等である
血流制限(BFR)トレーニング用の2つの主要なバンド「B-Strong」と「KAATSU」が、脚の血流をどの程度制限するかを比較した研究です。両者は異なるメーカーですが、実際の血流制限パターンはほぼ同等であることが明らかになりました。
研究概要
血流制限(BFR)トレーニングは、軽い負荷で筋肉成長を促進できるトレーニング法として注目を集めています。B-Strong と KAATSU は、市場で最も一般的なBFRバンドのブランドですが、異なるメーカーの製品です。本研究は、これら2つのバンドが実際に脚の血流をどの程度制限し、その効果に違いがあるかを科学的に比較した初めての研究です。
研究方法
20人の男性と20人の女性、計40人の健康な若年成人を対象に実験を行いました。超音波検査を使用して、バンドを装着していない状態での血流量と、4段階の設定圧力(200、300、400、500mm Hg)でのそれぞれの血流量を測定しました。
血流の測定対象は「大腿浅動脈」という脚の主要な血管でした。各設定圧力での血流量は、バンドなしの状態での血流量に対する相対的なパーセンテージで表現されました。つまり、どの程度血流が制限されたかが数値化されたということです。
研究結果
最も重要な発見は、B-Strong と KAATSU の2つのバンドが、脚の血流制限に関してほぼ同等のパターンを示したということです。男性と女性の間でも、有意な差は認められませんでした。
一方で、設定圧力による血流制限の効果には明確な違いが見られました。圧力が高いほど、より強く血流が制限される傾向を示しました。具体的には、200、300、400mm Hg の各圧力段階で、それぞれに異なる血流制限パターンが観察されました。
興味深いことに、500mm Hg という最も高い圧力設定でも、大腿浅動脈を完全に遮断できませんでした。これはどちらのバンドでも、全ての被験者において同様の結果でした。つまり、完全な血流遮断ではなく「部分的な血流制限」がBFRトレーニングの特徴であることが確認されました。
実践への示唆
この研究結果は、BFRトレーニングを実践するトレーニング愛好者にとって複数の意味を持ちます。
バンド選択に関して:B-Strong と KAATSU のどちらを選んでも、血流制限という観点からはほぼ同等の効果が期待できます。つまり、価格やアクセシビリティ、個人的な好みに基づいて選択しても問題ありませんということです。
圧力設定について:バンドに設定圧力の選択肢がある場合、異なる圧力を試すことで、トレーニング効果に違いが生じる可能性があります。個人の体格や感覚に基づいて、最適な圧力を見つけることが重要です。ただし、より高い圧力がより良い結果をもたらすとは限らないため、快適さと効果のバランスを取ることが大切です。
男女差について:本研究で男女間に有意な差が見られなかったことから、BFRトレーニングのプロトコルは性別に関わらず同じ設定で適用できる可能性が示唆されます。
結論として、市場で入手可能な主要なBFRバンドは、基本的に同等の生理的効果を提供するため、トレーニング愛好者は科学的根拠に基づいてバンドを選択できます。今後の研究により、異なる圧力設定が筋肉成長やトレーニング適応に与える影響についても明らかになることが期待されます。





























